いきなりですが
このMV見たことありますか?
T.M.Revolution『THUNDERBIRD』のMVです。
(TMさんがカッコいいのは一旦脇に置いて)

めっちゃかっこいい場所!
すっごく雰囲気があって素敵な場所なんです。
あまりに素敵なので
撮影用のセットかなと思ったら
なんとロケーション撮影だそうで。
でね、このめちゃかっこいい場所が
なんと新潟にあるそうなんです。
このカッコ良すぎるロケーション場所とは・・・
新潟県東蒲原郡阿賀町
持倉鉱山跡です。
と知ったかぶっておきながら
私、新潟県民なのに
行ったことないどころか
どこなのかも良く分からない場所でした。
”とあるイベント”の開催がこちらだったので
行ってきましたけども

正直言って、ヤバかったです!
あまりにひどくて
ほとんど道中の写真が撮れないほど。
写真撮る余裕なんてないくらい
ヤバかった。
え?何がそんなにヤバかったって?
ヤマビルの猛攻撃が
です。

気を付けて見ていないと
足にヤマビル
手にヤマビル
なんなら顔にまでヤマビル
インドア派には
めっちゃハードモードだったんです。
でも苦労してでも行く価値はありました。
今日はそんな私の人生史に残る大冒険
阿賀町にある
持倉鉱山跡がある意味ですごかった
というお話です。
持倉鉱山跡とは?
何がどうヤバかったのでしょうか?
※こちらは2023年6月に訪問した時の実体験記事に一部追記したものになります
推薦産業遺産持倉鉱山跡とは?
持倉鉱山は江戸時代に発見され
明治期になって銅の産出で栄えた場所。
その後、鉱脈の枯渇や不景気の影響により
大正期に閉山。
いわゆる”廃墟”となっています。

廃墟好きな方っていますよね。
今も当時の事務所跡や精錬所跡が残っているんです。
ただ、辿り着くまで道中の難易度が高く
一部の愛好家や地元民のみが訪れる
知る人ぞ知る珍スポットになっています。

秘境的魅力あり!?
あまりにすごいんで
ナニコレ珍百景でも放映されたそうで。
(2013年冬)
そんな持倉鉱山跡ですが
2022年3月
阿賀町民の願いが叶い
ついに推薦産業遺産に認定されました。

おめでとうございます~!
ということは
これから注目を浴びること間違いなし
ってことじゃないですか。(たぶん)
アガマニアとしてひと足先に初潜入です!
推薦産業遺産持倉鉱山跡に行こう!
旧三川村五十島地区の
五十母川渓谷沿いに
持倉鉱山はあります。
初めて行く場所で土地勘もないうえに
大きな看板もなし。
ただ先導されるがまま
前の車の後ろに必死についていきました。

もう一回行けと言われても
ナビなしで行けないな

看板などは整備中だコン
地元の方の先導のおかげでたどり着けましたが
向かうまでの道路もなかなかのものです。
凸凹でとがった石もあったりと
オフロード気分が味わえるワイルドロード 笑
「この道ポツンと一軒家みたいだね~」
なんて言いながら
やっと車を止められる場所までやってきました。

と言っても、駐車場は整備されておらず
このときはちょっと広めの道路に車を止めました。

しつこいけど
これから整備されるコン
ここからは自分の足で歩いていきますよ~。
長袖、長ズボン、長靴による
完全防備で臨みます。

先輩についていくインドア家族たち。
・・・しばらく進むと道が消えました。

嘘じゃなくてホントに消えた!
ここからはいわゆる ”ケモノ道”を進みます。
道なき道を進むインドア家族。
それを待ち構えていたのが
山の主 ヤマビルたちです。
ここから私たち家族を襲う
怒涛のヤマビル恐怖ラッシュが始まったのです。
あ、ちなみにヤマビルってこんな感じです↓

先輩が手に乗せて見せてくれた
人生初のヤマビル。
手や足や顔・・・
いつの間にかそっと私たちに忍び寄る
黒い影。
気づけばいるんです。
ここにも
そこにも
あそこにも。

キャーーーーーー汗
血を吸われるのは恐怖でしかありません。
一瞬も気が抜けないので
写真を撮る余裕はありませんでした。
しかも道中は悪路でして
今にも転がり落ちそうな崖っぷち
なんかもあり
道もヤバいわ
ヒルもヤバいわで

私インドア派だったのに
なぜこんなところに
迷い込んでしまったんだろう・・・。
ついに推薦産業遺産持倉鉱山跡に到着!
迫りくるヤマビルの恐怖におののき
足を踏み入れた自分を呪いかけようとした
その時。
目の前に一気に広がる別世界が。
どーーーーーーーん

こちらが念願の持倉鉱山跡ですっ。
重厚感と刻まれた歴史がにじみ出ている外観
まるで天空の城ラピュタの世界に
迷い込んだかのような気分でした。



ロボット塀も眠っていそうな雰囲気に思わずうっとり。

カラミ煉瓦が使われているそうで
黒っぽい色がより重厚感を感じさせます。


どこを切り取っても絵になります。

興奮が止まりません!
川を挟んで向こうには
精錬所跡があるそうですが・・・


葉っぱに隠れてほぼ見えない~泣

整備後は見えるようになっているはずだコン
昔は持倉鉱山にもたくさんの人がいました。
でも今は人がいない代わりに
別の価値がそこに生まれています。
推薦産業遺産。
人間が作った建造物と自然界の力が融合した
”ここにしかない美しさ”がそこにはあります。
はっきり言って圧倒されるほどの
魅力が満ち溢れていました。
推薦産業遺産持倉鉱山跡に行ってみたい!


写真を見るだけで感動が蘇る~
持倉鉱山跡は本当に素敵な場所でした。
その一方でヤマビルが出るわ道はないわ
もう一度行くには勇気が出ないような場所でもありました。
ですが、もしも危険じゃなかったら。
ヤマビルの恐怖がないんだとしたら
一度は見てみたいなと思った方も
いるんじゃないでしょうか?
そんな方に朗報です。
その後、着々と整備が進んでいるそうです!
なんと今では持倉鉱山跡までの道中のケモノ道は
全てなくなったそうです。
ってことは、草もなくなったため
インドア派にとって一番の恐怖だった
ヤマビルの心配は格段に減少!

安全に持倉鉱山跡に行くことができるようになったコン
これでヤマビルに怯えることもなくなり
より多くの方に
おすすめできるスポットに大変身。

珍百景ファン、冒険好きな方には残念かもしれません
ぜひ一度
まるでラピュタのような持倉鉱山跡を訪れ
その佇まいからビシビシと歴史の重みを感じてください。
きっと感動すると思いますよ。
2016年ドローンで撮影された持倉鉱山跡の動画はこちら↓