阿賀町で行われた川舟漕ぎイベント「ある船頭になっちゃう話」で日本の美と文化を体感できた体験談です。
大好きな阿賀町をもっと好きになっちゃいました。
というのも「ある船頭になっちゃう話2」に参加したから。

???になってませんか?
こちらのイベントタイトルは
2019年公開の
映画「ある船頭の話」がモチーフになっていまして

この映画、オダギリジョー初監督作品として話題になりました
映画撮影で出演者に直接
船頭所作を指導をされた船頭さんから

その名も「阿賀流漕術伝承会」の人だコン
和舟の櫓櫂(ろかい)技術が学べちゃうイベントなんです。

・・・ろかいって何?
言い換えると、川舟を漕ぐ体験ってことです。
「ふ~ん舟を漕ぐのね」
・・・ってスルーしてたらもったいない!
もうね、学びあり感動ありの
素晴らしい体験だったので
ぜひご紹介させてほしいんです。
今日は
2024年9月に阿賀町で開催された
「ある船頭になっちゃう話2」のレポート
をお送りします。
ある船頭になっちゃう話2とは

あがまちファンクラブ主催のイベントで
今年で2回目の開催となった「ある船頭になっちゃう話2」
詳細はこちら↓
■ある船頭になっちゃう話2(2024年)~川舟漕ぎ体験~
阿賀町観光協会HPより:https://www.aga-info.jp/event/240908/
日時:2024年9月8日(日)
・Aグループ:8:00集合 8:10開始
・Bグループ:9:10集合 9:20開始
・Cグループ:10:20集合 10:30開始
集合場所:津川漕艇場の一番下流の端
Map 新潟県東蒲原郡阿賀町西2392
参加費:2,000円(小学生以下無料 ※身長130cm以上)
募集人員:各グループ6名 計18名
持ち物:着替え、濡れてもいいカッコ、マリンシューズなど
ウリは
「サバイバル時に使える櫓櫂技術を学ぶ」
ことのようですが

それどころじゃないくらい良かったんです!
今回は人数の関係で
小2ムスメ・中1ムスコ
そして私が乗船することになりました。

俺はついていくけど乗らないよ~
オットは見学 笑
で、当日。
私の参加する回の前までは
天気はよかったそうですが
いよいよ降り出してしまいました。

あぁ・・・雨か・・・。
少し残念がっていたのですが

雨の日にお客さんを乗せることはないから逆にレア体験だコン!

雨の日にしか見られない風景を楽しみにするだコン!

そう言われると貴重な体験にワクワクしてきたかも!(単純)
万が一川に落ちてもこうすれば大丈夫!
という方法を伝授してもらってからいざ出航~。

船頭さんが慣れた手つきで櫂を操りますと
木で作られた川舟は
阿賀野川の流れに抱かれながら進んでいきます。
6人ほどしか乗れない小さな川舟。
だからこそ川面がものすごく近く感じられました。
手を伸ばせばすぐに川面に触れられる距離。
子どもたちも川の水冷たいね!なんて楽しそう。
岸がどんどん離れていくにつれて
舟の上にいる自分たちがまるで
別世界に迷い込んだような幻想にとらわれました。

雨で色が深みがかった山々がまるで風水画の枯山水のよう。
聞こえるのは雨音だけ。
静かで美しく
心を奪われる景色が広がっていました。

これが雨の日にしか見られない世界か。
頬に当たる雨よりも
景色に見とれる私がいました。
親子で楽しむ日本の伝統の技術
さて景色を楽しむだけではなく
メインは舟漕ぎ体験です。


舟を漕ぐ櫓の使い方を教わります
一緒に参加した子どもにとって
初体験は緊張する場面だったけれど
ムスメは櫓の操作をあっという間に習得し
ムスコも舟を操る楽しさに夢中になっていました。


上手って言われたよ!


オレもすぐできるようになったよ
さぁ次は私の番。
・・・

ん?おやおや?
・・・言われたとおりにやっているつもりなのに
全然うまく漕げないんですっ。

お母さんはちょっとせっかちだな
漕ぎ方にも性格が出るみたいで 笑
左脳系の人は
なかなかうまく漕げない人が多いんだとか。
逆に子供たちは大人と違って
左右のバランスもとれているし
考えすぎないから体得が早いそう。

ヘタだろうが楽しめたら勝ち!
難しさもありましたが
これは貴重な体験でした。
これでサバイバル時に漕げるはず。(んなわけない)
日本の伝統と自然の知恵が織りなす美しい調和
舟の漕ぎ方にも色々あって
日本の伝統的な舟の漕ぎ方というものがあるんだとか。
カヌーやボートで使うパドルは力任せ。


オラオラ~って感じ?
一方日本の漕ぎ方は
たった一本の櫓を自在に操り舟を進めます。

45度の角度で左右に漕ぐんです・・・これが難しいんだけど
絶妙な角度で櫓を動かすことで自然と前に進むので
そこまでの力はいらないんだそうで。

だから私でも漕げるのね
かつて動力源がなかった時代
日本の先人たちは自然の力を駆使していました。
自動車が普及する前の時代は
舟が一番の主力。

川舟は風や季節ごとの水量をうまく利用して
大量の重いものを運ぶ知恵が息づいています。

下るのは分かるけど、川を上るなんてエンジンがないと無理でしょ
と思うじゃないですか。
でも昔は動力なしの舟が普通だったんです。
上流に向かう際には帆を使って風の力を借り
どうしても進めない場所では
川沿いの人々が縄で舟を引っ張る
手助けをしていたそうです。

「綱手」と呼ばれる方法だコン
人々の助け合い精神とエコな日本の暮らしぶりが
川舟の話から垣間見えました。
川舟から見る心に残る感動の体験

川舟漕ぎという一見シンプルなアクティビティが
私たち家族に深い感動をもたらしました。
雨の日の川で体験した幻想的な風景
船頭さんの卓越した技術
舟の上で船頭さんから聞ける
貴重なお話はもちろん
こっそり披露してくださった船乗りの歌まで
この阿賀町の自然の中で味わえたからこそ
より価値の高い学びと感動に繋がった気がします。


これ、ドローンで撮ってもらったやつです!どや!
舟を漕ぐだけではおさまらない感動。
阿賀町の川舟漕ぎは
またぜひ家族で参加したいと思わせる
感動と発見に満ちたひとときでした。
しかもバッチリタイミングなことに
舟の上からSLばんえつ物語号に遭遇!

神回だと言われる回でした!ヒャッホー

俺も楽しかったよ!

思春期男子も楽しめるってのがスゴイ!
と~~~っても楽しかった
あがまちファンクラブイベント
「ある船頭になっちゃう話」めっちゃおススメです!
