2023年に行われたエゴマ栽培イベント阿賀エゴマニアン増殖プロジェクト収穫編に参加した時のお話です。猛暑の影響が如実に分かる内容になっています。
2023年の夏は歴史的に見る酷暑でした。
新潟の米にも大きな影響を与えました。
で、今回はエゴマの話です。
エゴマっていうのはシソに似た植物で
その種を絞るとエゴマ油になるっていうやつです。


これ我が家のエゴマです(2023年9月)
私は2023年の春から
阿賀町で1年通して行われている
エゴマ収穫体験型イベント
阿賀エゴマニアン増殖プロジェクト
に参加しています。
先日参加したこのイベントで
この夏の酷暑の影響を目の当たりにしました。
新潟ではこの夏の異常気象が
お米だけでなく他の農作物にも
かなりの影響を与えていたんです。
今日は
エゴマ収穫イベントで見えた
新潟の農作物の現状
~阿賀エゴマニアン増殖プロジェクト収穫編より~
をお送りいたします。
あなたの身近でも
同じようなことが起こっているかもしれませんよ。
第4回阿賀エゴマニアン増殖プロジェクト収穫編
2023年10月1日に行われました
阿賀エゴマニアン増殖プロジェクトのテーマは
”収穫”です。
1回目で種をまき
2回目で定植をさせ
3回目で摘芯をして
①種まき編:https://agamania.kireido-jp.com/perilla-plantseed/
②定植編:https://agamania.kireido-jp.com/egomanian2-perillaplant/
③摘芯編:https://agamania.kireido-jp.com/perillaleafrecipe/
4回目でいよいよ収穫までこぎつけました。
イベント期間外の普段の畑は
全て主催者の農家の皆様に管理をお任せしていました。
なので前回からあの暑い夏の間
エゴマ畑がどうなっているかはブラックボックス状態。
どれだけのエゴマに会えるのかは未知数でした。
エゴマの収穫と言っても
イメージがわかないと思いますので
さらっと作業手順をご紹介しますね。
阿賀エゴマニアン式エゴマ脱穀のやり方
1.まずはエゴマを収穫し乾燥させる


エゴマを茶色くなるまでカラカラに乾燥させるコン
こちらの作業は事前に主催者の皆さんにやっていただきました。
2.エゴマの実を枝から外す→いわゆる脱穀

エゴマニアン収穫編はここからスタートです!
では枝からエゴマの実を採ります。
どうやって実を採るかと言いますと・・・
ひたすらたたく!

ビールケースに向かってぶん!

たたけ!!

バシッバシッ

たたけ!!


あれ?後ろに紫のドラえもん?(笑)
日頃のストレス発散にもなるエゴマの脱穀は
ビールケースが良い感じに使えます。

壁に打ち付ける方式もアリ!

わぁ!実が落ちてる!

次は大きな葉っぱなどのゴミをふるいにかけて取り除きます。
こんな感じです↓


1回目は豆落としというザルふりふりするコン


2回目は荒い目で分別するコン


3回目は目の細かいふるいで分別するコン
ここでエゴマの実が集まりました。

とはいえ
ここには未熟なもの
石やごみ、虫などが入っているカオス状態。
これを機械式の唐箕で
実の詰まったエゴマだけを選り分けます。


あっという間に選別完了。

便利すぎる!
我が家の雑穀用にこの機械欲しいな・・・

この後は天日干しするコン
※天日干しするのはまだ虫たちが混じっているためだそうです
阿賀エゴマニアン2023年猛暑後のエゴマ収穫高は?
それでは2023年阿賀エゴマニアンの収穫高を発表します。
約5㎏ です!

脱穀した後のエゴマの枝はこんな感じです↓


すごくたくさんに見えるけど
5㎏くらいしか採れないものなのかな?

でもエゴマの専門家がやってくれているから
これくらいで普通なのかも。

いやいや、これは少なすぎるコン!

え~!そうなんですか!
昨年(2022年)に同じ畑で同じように育てた
エゴマの収穫量は18㎏だったそうです。

↑2022年エゴマニアン増殖プレジェクトの写真です
昨年は18㎏。今年は約5㎏

まさかの前年比 1/3以下ということ!?
しかも昨年に比べて
たくさんの苗を植え収穫アップを狙ったそうなんです。
なのに収穫量は激減しました。

そんなのひどすぎる~
素人ではなく
専門家たちと一緒に行っているのにこの結果。


それだけ貴重で大切なエゴマちゃんってことね!
2023年はお米もそうだったんですが
明らかに異常気象の影響がエゴマにも降りかかっていました。
阿賀エゴマニアン2023年収穫量激減の理由
2023年夏の記録的な異常気象。

阿賀町は40日間雨が降らなかったコン
そこに加えて高温状態が連日続いたとのことなんです。

それは影響受けますよね!
エゴマは通常であれば一本の苗から
脇芽が数本出てきて各方向に伸びていく
生命力の強いものです。
でも、今年は自分一本が生きるのに精いっぱいだったんでしょう。
ほとんどが一本立ちのみ。
枝葉が全く増えていませんでした。


しかもひょろひょろじゃないですか 汗
そういうこともあってこれほどまでの
収穫量の差になってしまったそうです。
暑すぎることへの対処
水不足への対処
エゴマたちはこの夏必死に全力を注いで命を守りました。
そして自分の生存を最優先にした結果
限られたエネルギーを使い切ってしまい
次の世代に種を残すところまで
エネルギーが回らなかったんだと思います。
これってエゴマだけに限った話ではありません。
他の農作物、植物も同じ状況。
暑さに強い夏野菜ならともかく
そうでない者たちへのストレスは半端なかったはず。
きっと多くの農家さんたちも似たような形で
異常気象による痛手を被っているんじゃないかと。
大変な状況を容易に想像できます。

もちろん新潟だけでなく全国的に
農家さんたちにはかなり手厳しい状況が
訪れていることと思います。
いつもと同じように見えて
今の日本は悲鳴を上げているのかもしれません。
農家さんのためにできること
日本を守るためにできること
地球を守るためにできること
あなたにできることはどんなことがありますか?
阿賀町のおかげで色々なものが見えてくるようになっています。

あがまちファンクラブありがとう!